作成したソフトがなくても見て印刷できる

PDF(ピー・ディー・エフ)とは、Portable Document Formatの略で、アメリカのAdobe(アドビ)社が開発した文書形式です(詳細はアドビ・ジャパンサイトのこちらのページでどうぞ)。

https://acrobat.adobe.com/jp/ja/acrobat/about-adobe-pdf.html

1993年に登場したPDFですが、日本語が使えるようになったのは1997年のことでした。

PDFとはどういうものかと言えば……。簡単に言えば「文書や、イラスト、グラフ、その他もろもろのものを、製作したソフトがなくても見られて印刷できるもの。異なるOS(オペレーティングシステム=コンピューターを動かすための基本的な操作ソフト。WindowsやMac OS、UNIXなどがある)で動くコンピューターでもそれが可能」というものです。

コンピューターで作った文書等は、それを作ったソフトがなければ見ることができないという基本があります。同時に、一部を除いて、同じOSでなければならないという基本もあります。しかしこれでは、一般社会でコンピューターを使うのに、さまざまな不便が生じてきます。仮にあなたがAというワープロソフトで文書を作った場合、それをほかの人に見てもらうためには、見る側の人もAというワープロソフトを持っていなければなりません。定番と言われるワープロソフトは、現在、存在していますので、まあ、それを使えばいい……とも言えますが、必ずしも全員がそれを持っているとは限りませんし、人によっては自分に合ったソフトを使っている場合があります。でもPDFを使えば、そんな問題が取り去られるというわけです。Aというワープロソフトで作った文書(ファイル)を、PDF形式に変換すればいいのです。