「おやっ」と思わせたら大成功

新米広報担当者が、ついやってしまう失敗の一つに「見出しなし文」があります。原稿書きやレイアウトに夢中になって、見出し(タイトル)を忘れてしまうのです。せっかく書いた記事も、これでは読まれません。見出しの重要性は無視できません。

それは最大の武器

どんなに面白い記事があっても、読みださなければ面白いかどうか分かりません。では、読者はどのようにして記事を読みだすのでしょうか。答えは簡単です。見出しを見て、興味を持つと読みだすのです。「見出しは記事の顔」と言われます。でも本当は顔どころか、読者を引き付ける最大の武器なのです。見出しの善しあしで、本文が読まれるかどうかが決まってしまいます。

たとえば、父母の作文の見出しに「わが家の父親のこと」とあったら、あなたは中身を読みだすでしょうか。この見出しを見ても、さほど興味を持たない人が多いのではないでしょうか。では「父さんも赤ちゃんだったの?」という見出しではどうでしょう。何やら楽しそうな内容が思い浮かび、読んでみたくなりますね。

1本見出しの良い例と悪い例

1本見出しの避けたい例と良い例(良い見出しは本文のポイントが見える)

2本見出しの良い例と悪い例

2本見出しの避けたい例と良い例(避けたい例は本文内容を大きく捉えているだけ)

インパクトで勝負

良い見出しとは、記事のポイントをついたもの、また読者の興味に訴えるものと言えるでしょう。見る人にインパクトを与え「おやっ」と思わせたら大成功です。またウイットに富んだ見出しもいいですね。

こうした見出しを付けるには、まず記事を読んで、内容のヤマをチェックしていきます。いくつか挙がったら、その中で最も良いものを採用します。その場合、本文にある言葉をそのまま使わなくてもいいのです。チェックした言葉をベースにして、見出しにふさわしい言葉を考えてください。

7~12文字程度で

見出しに使われる文字の数は、7~12文字程度といわれます。これは一目で内容が理解できる文字数ということ。これ以上だと読まなければ理解できません。これより文字数が少ないのはOKです。6文字以下でも的確に内容が伝わるのなら、それに越したことはありません。少ない文字数の方が、読者の目に飛び込みやすくなりますから。しかし現実には、なかなか難しいものです。

また、行事などを大きく取り上げた場合は、見出しの数を2本、3本、4本と多くします。3本見出しの場合、中央の大きい見出しを主見出し、上の見出しを肩見出しといい、主見出しの下の見出しを脇(わき)見出しといいます。これは縦書きの見出しから来た言葉。主見出しを人間の中心と見ると、右肩、脇(左下)にサブの見出しを置くことから言います。

主見出しで内容のポイントをつき、肩見出しで記事の概略を伝え、脇見出しで内容を具体的に説明するという方法がよく使われます。

3本見出しの要素の名称と役割

3本見出しの例とそれぞれの名称・役割

見出しを付けるときに避けたい事柄も紹介します。

  • 主観の入ったものはなるべく避ける。漢字ばかりのものは避ける。
  • 呼びかけ(~しましょう)は多用しない。
  • 主見出しと脇見出しなどが同じ内容(文字)にならないようにする。
  • 体言止め(名詞で文が終わる)は見出しのリズムを良くするが多用しないようにする。

コーナータイトルを付けよう

「読み物」の記事にも見出しを付けますが、本文に書かれた内容を示したものだけではなく、コーナー全体を示すもの(コーナータイトル)があると分かりやすい紙面になります。特に連載ものの読み物の場合、効果的です。

連載の場合、コーナータイトルは毎回同じでOKですが、記事ごとの見出しはその内容に沿ったものになりますから、毎回違うものになりますね。

さまざまな位置からの撮影例

コーナータイトルの例 (左上の「キャンプの思い出」)